オゾン・オゾン・オゾン
あー、、また月曜がやってきた。。。
こんにちは。
中古物件を保有しているとその部屋で生活した生活臭やたばこのヤニ臭、果てはペットを飼うことで生じるペット臭なんてのがありますが、その臭いは次の入居者には出来るだけ引き継がせたくないものです。(入居いきなり「部屋が臭い」とか言われるとめんどくさいです)
そんな臭い消しとして以前にスプレータイプの消臭剤「ヘヤッシュ」なる製品もありましたが、

これは原価数千円なのに使用時に数万円ふんだくるボッタクリ設定だと言うことが世にバレ、効果も微妙なことが判明、、

さらに言えば中身が可燃性ガスで大量に使用すると爆発することが実証されましたw
そんなこともありワタクシ、部屋の脱臭はもっぱら大鵬薬品の「クレベリン」を部屋に置いて消毒液みたいな臭いを出して消毒済み感を演出しておりました。(人間って不思議なものであのハイターみたいな匂いを嗅ぐと消毒されてるように感じるようですw)
ただこのクレベリンは最初から悪臭のする部屋で使っても効果は薄く、結局クロスを全交換してそのクロスから発する薬品臭みたいなので一掃しておりました。
そんなおりTwitter上でワタクシのフォロワーでもある京雄さん(@kyoooo_oooo)がちょっと前に「脱臭効果が凄い」と聞きつけ「オゾン発生器」なる怪しげな機械を購入して使ってみたところ「劇的に脱臭が出来た」とTLで大騒ぎになりました。
とは言え、元来の疑り深いワタクシ、、
確かに脱臭は出来るけどオゾンは人体にも影響がある気体だと聞いてるし使った後に漂う「オゾン臭」という臭いがどんな臭いなのかわからず、また、商品を探すとやたら中国製が多いので「おいおい、、これホントに大丈夫なの?ww」と購入を躊躇っておりました。
ちなみにこのオゾン脱臭という原理ですが、それほど難しいものではありません。
端的に書くと、
①オゾン発生器の内部の板に高電圧をかけてオゾンガスを発生させる
②発生したオゾンが空中の酸素と結合しそこで酸化現象が起こる
③その酸化する過程で空中の嫌な臭いの元になる元素を別の物質に変える
④酸化工程が強力なのでオゾンに当たった有機物、無機物を酸化させ殺菌、脱臭させることが出来る
ってな流れなのですが、濃度によっては昔懐かしい光化学スモッグでむせ返るような目に遭います。
ちなみにそのオゾンの濃度表です
オゾン濃度(ppm) 影響・作用等
0.01~0.02 臭気を感じる(やがて慣れる)。
0.1 強い臭気、鼻・のどに刺激を感じる。
0.2~0.5 3~6時間で視覚低下の症状が出る。
0.5 明らかに上部気道に刺激を感じる。
1~2 2時間で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きと咳が起こる。曝露をくり返すと慢性中毒になる。
5~10 脈拍増加、肺水腫の症状がでる。
15~20 小動物は2時間以内に死亡する。
50 人間も1時間で生命が危険になる。
実際に市販されてるオゾン発生器は0.5ppmくらいが最大値なので人体にそう影響もないとのことですが、仮にも他人様に貸す部屋で使うとなるとその安全性や細かいインプレッション(なーんか臭いが取れても別の臭いがしつこく残るとか酸化作用があると言うことは他のゴム製品やプラスチックに影響があるんじゃないかといろいろ心配が残ります)をやってみないとホントに安全課がわかりません。
そんなわけで先週Amazonでは発注し昨日その商品が届き早速使ってみました。

以前は9980円で買えたそうですがコロナ人気で14980円まで値上がりしておりましたw
使用場所は実家の数年使ってないお部屋。。
前々からなんとなくカビ臭と加齢臭が残り、このまま使ったら身体に悪そうな部屋だったので今回はこの部屋を使って実験です。
モノが中国製と言うこともありまず心配なのが電気的トラブル。
ワタクシ、基本的に中華製電化製品は一切信用してないので国際電気規格の「PSE」を取得したものしか使いませんがそんなPSEのマークだって偽造されてもおかしくない社会でございます。
と言うことでワタクシ、一度機器を分解して100Vの線がちゃんと半田上げされてるかと適当な誤配線をやってないかチェックしたのちに電源を繋ぎました。(どうでもいいけどドライバーでハコ開けたら変圧器をオゾン発生板しか入ってなかったのでこの製品の原価がなんとなくわかってしまいましたw)
オゾンを発生させるにはスイッチではなく単にオーブントースターなどで使うチリチリと回すタイプの心持たないタイマーにてスイッチオンします。(最初なので2分くらいにセットします)
タイマーを2分くらいに適当に設定して急いで部屋を出ます。(バルサン焚いて退避するイメージです)
機械がショートして火を噴いたら困るのでドアを細く開けて様子を見てましたが高電圧独特のパチパチって音とタイマーのジーって音とファンの回る無機質な物体を眺めつつ2分経つのを待ちます。
で、2分経ち部屋に入って見たら、、、、
なんとあれだけほんわかカビ臭かった部屋が市民プールのロッカー室みたいな匂いに変わってましたwwww(それか市役所のコピー室みたいな匂いと言えばわかりやすいでしょうか)
ワタクシ、ハイターの臭いとかこの手の消毒臭ってあまり嫌いじゃないのですが、使い終わって部屋に入ってみても特に目が痛くなることも無く恐らくは空気中では不安定物質なオゾンが速攻で酸素と結合して酸素になってしまったんじゃないかと思います。(繰り返しですがこのオゾンは酸素と結合する際に強力な酸化作用を発生させますのでこの時点でオゾンは無くなって臭いだけが残ってるようです)
と言うことでこの機械であれば6畳レベルの部屋は2分もあれば消臭・殺菌が出来ることが判明しました。。
さらに驚いたのは一緒に連れて行ったウチの犬、、
元々カビに対してアレルギーがありカビくさいところに連れてていくとたちまち耳が赤くなっちゃうのでカビの臭いのするところには行かないのですがこのオゾン脱臭を施した部屋にはやたら入りたがりしばらく部屋の中を徘徊して戻って来ても耳が赤くなりませんでした。(で、朝になってその耳を見てみたら何の異常もなくもしかしたらホントにカビまで効いてるのかもしれませんww)
まだ一度しか使ってないので耐久性までは調べていませんが、築古物件でありがちな他人の生活臭に関しては結構効くんじゃないかと思います。
ただこのオゾン発生器、、
価格も品揃えもピンキリで安いのは数千円、高いのは数十万します。
また日本製のモノもありましたが、ハコの中身を分解して回路を見る限り国産の高いものでなくてもいい気がしました。(だってすげー単純な回路なんですもんw)
但しさっきも書きましたが電気保安部品なのでコンセントや電気が流れる部品に「PSEマーク」が入っているものを使うようにしてください。(仮にも100Vの電圧を高電圧に変換してオゾンを作る機械ですのでここがいい加減だと電気火災になりかねませんから)
と言うことで結論です
「恐る恐る買ったオゾン発生器ですが買っただけの効果はありましたw」
(もっと悪臭激しい部屋で実験したくなりましたw)
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではないんじゃんw