3畳ワンルームの話。。。
まさか上原で負けるとは、、、w
こんにちは。
今日のyahooニュースで書かれてた記事。。
「都心で新築・3畳ワンルーム…超コンパクト物件が大人気のワケ」
記事を要約すれば、「都心の会社から近い場所に狭くても使い勝手のいい3畳程度のワンルームでも賃貸需要がある」(なんて乱暴なまとめ方だとか言わないでくださいw)って話なのですが、、
たしかに昔の昭和ワンルーム時代の頃と比較すると深夜営業の店が増えて家でご飯を食べることも無くなったしパソコンや家具も昔ほど必要でも無くなったし、昨今の「絶食系な若者」の出現で「家に彼女を連れ込む」というニーズも無くなったしなんていろいろ考えるとこの刑務所の独居房のような3畳ワンルームって「究極的な一人暮らしニーズ(ワタクシの目には刹那的一人暮らしにしか見えませんがw)」にうまくマッチしているように見えます。
そうなると昨今の不動産情勢を鑑みてもこの手の超狭小ワンルームを都心の駅近いところの土地を探してポンポン建てて投資用物件として販売に乗り出す業者さんが乱立するんじゃないかという予感がするワタクシ、、
かぼちゃ後の不動産投資マーケットの次の核になるんじゃないかと思っております。。。(えぇ、、こういう話に飛びついてマーケットを荒らすやつが絶対出てくると確信しておりますw)
思い起こせば今から30年前、、
核家族化が進み始め当時の若者はみんながみんな「石田純一のようなトレンディーな一人暮らし」という夢を持めはじめ一斉に家族から独立し、カネがあるやつはまんまトレンディードラマのような部屋に住みたがり、金の無いやつは6畳+ロフト+三点ユニットの壁がペラペラ仕様の木造ワンルームに住み時始めました。
しかし当時の若者は物件の壁がペラペラだろうが「一人暮らししてないとモテない(あとクルマw)」という恐怖感からか、こんな木賃アパートでも文句も言わずに住んでたものですが、その後、バブル経済が崩壊し、なんとなく世の中が不況に陥り、石田純一系トレンディーブームが去った頃、「3点ユニットの狭小木造アパートに住むって人はお金が無い人」という図式になり、同時に設備の経年劣化と陳腐化で空室が目立つようになりました。
そんなこともあり当時の賃貸経営の主力層であった地主さん軍団、、
バブル時代のベラボーな建築費と6%なんて融資の金利でたちまち経営難に陥り身ぐるみ剥がされた人も少なくありません。(逆にここで踏んばって生き残った大家さんはその失敗からいろいろ学び取り今では超巨大になってる人が多いのでやっぱり不動産経営では大なり小なりの失敗って一度は経験しておいた方がいい気がします)
そう考えると今、ブームでこの3畳ワンルームが流行ったとしてもやがてニーズの変化で「そういや、昔3畳なんて拘置所みたいな部屋が流行ったよねー(え?オマエ、、そこに住んでんの?ww)」なんて時代になるかもしれません。
しかし我々、業者は「今ブームなんだから乗っかっておくのが吉」と考える人種です。(
都内にこんな賃貸ニーズがあると聞けば「これって今なら儲かるんじゃないか?」と考え、土地から仕込み、新築はまだ融資も出やすいことも考慮するとセミナーとかで集客したカモ客にこの投資案件を猛烈にアピールして融資付けまでしてやって売りさばく情景が目に浮かんでくるのですが、、、
これも恐らく最初の方で買った人はまだ立地も良くブームが去ってもそこそこ運営出来るんじゃないかと思います。
問題なのは
ブームになってしばらくしてどうしようもない立地に無理やり建てた企画のモノ、、、。
えぇ、、
かぼちゃの時もそうでしたが、この手の新築企画、、
どの企画を見てもバンバンと新築で企画してるとそのうち「企画には合わないけどまぁ、似たようなとこでしょ?」なんてノリで売り上げ至上主義の波に飲みこまれ妙な立地の土地で企画を仕込んでしまいそれを素人客に売りつけ路頭に迷わせてしまった感があります。
企画開発当初はまだいい立地のところで仕込むことも出来ましたが他の業者も「これは今の時代にマッチするから」とバタバタ参入されればたちまち飽和状態になり過当競争になるのが自然の理。(大東建託とレオパなどのローラー営業系の所業を見ればわかりやすいかと思いますw)
こんな流れで最初は好立地で出来たものが次第に妙な立地での企画となりその辺で物件を掴まされた人はよほどの幸運でもない限りブームが終わり次第干されてしまい持つに持てない売るに売れない物件を抱えることになってしまいます。
この流れは毎回同じように起こるので気を付けて欲しいのですが、最近の業者さんも結構巧妙で最初はその商品を勧めるのではなく「不動産投資を基礎から学びましょう」なんてところから引きずり込み知らず知らずのうちに「都内で新築」なんて話になり気が付いたら「都内高立地での新築経営」の営業を喰らいその物件を買うだけでなく最終的には信者みたいになってしまい他の人にまで布教活動を始めてしまう傾向があります。
いつも言うことですがこれらの商品を売りたい当事者は買主のことなんてなんとも思ってませんし買主が将来どうなろうと知ったことではありません。(業者はその時に儲かればいいだけなんです)
そんなことを考えるとこの3畳ワンルーム、、
今は時代のニーズにあってるかもしれませんが融資の返済期間が30年とかで組んでる手前、10年後にどんなことが起きそうかくらいはある程度予測してから取り組むべきではないかと思うワタクシです。。
あと最後に一つ付け加えておきますが、
最近のYahoo!ニュース、、
お金を払えば提灯記事みたいなことも自在に書けるらしいですよ。。。(
と言ってもこの3畳ワンルーム、、数年でめっちゃ増えそうな気がするんじゃんw