時計仕掛けのオレンジ。。。(今日はネタ的にあれなので内容とは全然違うタイトルにして検索しにくくしましたw)
今日のネタ、書くかどうかギリギリまで悩んじゃいましたw
こんにちは。
今日のネットニュース見てたら例のかぼちゃ事件で進展があった模様です。。
「ス○ガ銀への返済一時停止 シェアハウス投資の80人」(本日はかなり突っ込んだことを書く予定なのでス○ガと伏字対応での進行になりますw)
ちょっと前の被害者便りを見てたら被害者側の弁護士がサイトを通じて被害者向けに「ス○ガに返済の一時停止の書類出すから賛同して」みたいな賛同者集めやってたので果たしてどのくらい集まるのかな?と思ってたら80人くらい名乗りをあげたようですね。
そこでス○ガの支店名まで出てしまったので今回の事件の舞台までもが世間にバレてしまった感もありますがこれだけ新聞で叩かれ始めたこともあり当のス○ガも事実上の返済猶予の期間を設けてくれた模様です。。
ただ、これはあくまでも支払い猶予ってだけで新聞や被害者のス○ガ叩きが鳴りを潜め始めたらさっさと回収開始となると思うだけに今回の事件、、今後の不動産投資業界にとっても物件価格が下落するのかしないのかなど問題もあり、、どんな結末を迎えるのか非常に気になるのですが、、、
もしス○ガがほとぼり冷めた頃を見計らって一気に回収モードに入れば「ス○ガショック」なんてことになり今流通している物件価格の相場に物凄い影響を与えてしまう話だし、被害者と話し合って返済条件の変更なんて事態になれば同じようにエビデンス偽造で融資を利用したサンタメ売買でクソ物件を掴まされた顧客が暴れ出して「かぼちゃだけ優遇するのはおかしい」とか言い出すかもしれません。。(特に最近、サンタメ&サブリースで物件買った一部投資家にも売主業者からの家賃送金が止まったとこがあるらしいですから)
ただ、この被害者側が言ってるエビデンス偽造での融資ですが、ス○ガには一切証拠が残っていないでしょうから社内調査してますとか言って実際に調査したところでボロが出るわけでも無く、また、被害者の弁護士さんが立証しようとしているスマート社ー仲介業者ース○ガが結託した不正融資なんて話に持って行くのは相当な難易度。。(しかも一部の被害者の人は業者主導とは言え、このエビデンス偽造を黙認してるでしょうからそこを崩されると逆にス○ガに責め立てられてしまいます)
そう考えると最終的にはス○ガは仲介業者と買主に騙されましたって話になりス○ガはせいぜい「今後の再発防止策」を策定し、結局、契約者である「買主さんの自己責任」と言う名の泣き寝入りで終わるのではと思ってます。
そう考えると今回のシェアハウス騒動、、どこがどういけなかったのか?と考えてしまうのですが、一番の問題は「新中間省略登記(通称:サンタメ登記)」という名の「中間省略登記」の復活にあるんじゃないかとワタクシ、思ってます。
そもそも一度は禁止された「中間省略登記」ですが、これは売買の度に登記してしまうと登記費用や不動産取得税が掛かってしまうため、転売業者が思うように利益が上げられず結果的にそれが最終エンドユーザーに対して負担になってしまうって理由で不動産業者の団体が時の政府に対して「中間省略登記を復活してください」と陳情して「新中間省略登記」として復活したものです。
この制度復活により転売業者が勢い付きあちこちの銀行にこのサンタメ取引に対する融資を持ち掛けている過程でス○ガさんの融資に対する特異性に気が付き、どこのサンタメ業者さんも我先にとス○ガ詣をする事態になってしまいました。
ス○ガさんからしたら当時、融資残高を伸ばしに伸ばし都銀の平均給料を上回る給料を払えるくらいの業績まで成長し株価もうなぎ上りになってましたから常識的に考えてもこの勢いを失いたくはないでしょう。(企業とは右肩上がりじゃないとダメなんです)
実際、ワタクシのお客さんで売買時に抵当を外そうとしたらどんどんルール変更しやがって「抵当権解除は社内規定変更で1か月掛かる」だの「月末の解除には応じされないので翌月の1日にしろ」だの融資実行する買主側の銀行の「当月末に融資実行したい」という予定をことごとく邪魔してきました。(
これはあくまでもワタクシの憶測ですがス○ガさん、、
期末の融資残高が減るのを極端に嫌っていたんじゃないかと思います。(ま、そんなのどこの銀行もそうでしょうけどあの邪魔の仕方はある意味異様でした)
また、新規貸し出しにもとても情熱的でよくあちこちの支店からウチの会社に「当行の顧客で物件欲しい人がいるのでなにか物件情報ください」って電話がひっきりなしにかかって来てた時期もありました。(この銀行からの直電話、、ワタクシの記憶ではこの銀行だけです)
で、物件を紹介するとなぜか聞いたことのない仲介さんがセットで付いて来てワタクシ、てっきりよくある銀行の関連企業の仲介さんなのかと思ったら全然違っててよくよく聞いたらその仲介さんにくっ付いてる顧客にサンタメで売るとか言い出すので「オマエらどんだけグルなんだよww」って思ったことも一度や二度の話じゃありません。(
そんなこんなでここ数年は普通に仲介取引で成約するよりもサンタメ取引の方が高く売れるなんて逆転現象が起こり(業者が中抜きしても一般の仲介売買より高く売れるっておかしいでしょw)我々、、サンタメ買主の最終的な買値は実際に会うこともなく知るよしもありませんが2~3億レベルの物件であれば3千万~5千万は軽く上乗せされていたんじゃないかと思います。
と、これ他の銀行に持ち込んでもこんなバカみたいな融資は出ません。(だって当時の各金融機関、、ちゃんとストレステストして評価出してましたからw)
でも不思議なことにこのサンタメ業者が買い付けを入れて来て
①レインズから物件登録を外す
②レントロールをワード、エクセルの状態でメールする
③賃貸契約書の原本を貸し出す
ってやるとなぜかレインズ価格のクソ高値でも売れちゃうんです。。。(
これで先日の報道であった「買主の所得(源泉あたりでしょうか?)のエビデンス偽造」の証拠が出て来たことを考えると誰が何をしてレインズ価格を遥かに上回る売値で売れて行ったかがわかってくるのですがこんな融資がまかり通ると見ればフィーが欲しい業者さんが放っておくわけもありません。
つまりはこれ、「エビデンス偽造で融資審査が通る銀行」と「どうやれば融資が通るか知ってた人」が「それに合わせた物件スキーム」を考え出し実行すればいいだけの話ってことです。。
えぇ、、
そんな流れに絶妙なタイミングで乗っかったスマート社や他のシェア業者と当時のロバキヨ本から始まった不動産投資ブームによる初心者投資家のカオス化と日銀の金融緩和が重なってしまえばこんなスキームで金儲けを企む業者が登場するのはもはや時間の問題だったのではないかと。。(以前のファンドバブルの時も種類は違うにしても似たような話だったですから)
と考えるとこのかぼちゃ事件、、
誰が悪いかを検証したところで登場人物のほぼ全員に非があることは明らかなのは言うまでもなく、契約書にハンコを押してしまった被害者はその瞬間に賃貸事業者になるわけで、、そんな人には可哀そうな話ですがそんな投資スキームに言葉巧みに嵌められてしまっただけの話に過ぎず、そこで損した瞬間に賃貸事業者から消費者に変わり被害者の会を結成したところで「シェアハウスに住むなんて貧乏人から家賃巻き上げて優雅に生活しようと思ったら逆に嵌められただけだろ」と言われても仕方のない部分もあります。
唯一、真の被害者はそんな業者達に騙されて「ホントに自分の及び知らないところで年収証明を偽造されて知らないうちに銀行に提出されてた人」だけになりますが、、
果たして銀行から金銭消費契約までの間に自力で年収を書く機会や提出したエビデンスを確認する機会ってホントに無かったんでしょうか?(他の銀行であれば申し込み時に直筆で書く融資申込書に年収欄があるはずだし何億も借りる契約するんだから細心の注意を払ってハンコ押すんじゃないかと。。。。)
ワタクシの勝手な推測かもしれませんがもしそうだとしたら逆にス○ガから手痛い逆襲を喰らう予感もするだけに心配でなりません。。。
恐らく裁判になって反撃されるとしたらこの辺な予感がするんじゃんw