13億の土地の話。。。

そろそろおでんの季節なんですのーw
こんにちは。
先日、大手不動産屋さんの物件情報配信サービスなるものに加入しました。
この大手不動産屋さん。。
やる気があるのか無いのかわかりませんが1000件物件情報を送って来られても何一つモノになるものがないといういわくつきの業者さんなのですが、そんな業者さんがインターネットで「お買い得かつ未公開の物件情報」をお届けするって時点で相当、眉唾な話ですw。
かと言って加入しなければ物件情報はゼロですから「ま、無いよりはあった方がマシマシなんじゃん」ってことだし、今回はポータルサイトをチェックすればいいだけなので以前のFAX攻撃で紙が無駄にならないだけマシかと思い加入した次第です。。(10万件くらい見たらさすがに1個くらいあるでしょw)
で、配信が始まったのですが・・・なんですか?これ?
正直、レインズ見てる方が全然マシですwww。
仲介対象の物件ならこんなドエンド価格でも構いませんが(足立の築30年の木造APを7%で出しても怒りませんw)こちとら自社保有目的なので取引モードを「買い取りモード」で登録してます。。
なのに・・なんですか?これ?
正直、レインズ見てる方が全然マシですwww。(
もしかしてこの会社もメアド集めてクソ物件情報をメールで無差別配信する とか考えているんでしょうか?
ま、ネットで公開してるような物件ですからクソ物件ばっかりだってことはある程度予想されてたことなのでいいのですが、その物件情報の中に気になる物件が一つありました。
あ、気になるって言ってもいい意味じゃありません。
昔、ワタクシが仲介し損ねた物件が5年経った今、当時のままの更地で売りに出されてたんです。。。
場所は品川区の某高台にある高級住宅地。
当時はまだリーマンバブル真っ盛りのころで渋谷の松濤とかが坪600万とかで取引されてた時代。(今じゃ松濤なんて300万もしないでしょう)
240坪で13億(坪550万くらいだったと思います)なんてバカみたいな土地を住宅用地として売り出した業者さんがいたのですが、これを満額の13億で買い付け入れてきたお客さんがいました。
この当時はこんな馬鹿でかい土地が一棟の住宅用地として流通していたんですが(これを現金で買うって聞いたときは気を失いそうになりましたw)ワタクシ、この話を両手仲介で決める寸前まで行きました。(13億ですから6%で、、えーっと、、いくらだ?w)
ホント、この頃って5億くらいまでの戸建用地(戸建用地ですよww)が普通に銀行から融資が付いていたので結構売れてました。で、不動産会社が所有のこの物件。。すでに2転がりしてこの金額まで跳ね上がったのですがこの当時はここからでも平気で売れたんです。(ホント、今思えばいい時代でした。。。)
現金で決済決済可能なお客さんの買い付けが出たときは、そりゃもうワタクシ、、意気揚々と13億満額の買い付けを売り主さんに持って行きましたよww。(これ一発で7800万ゲッツですw)
しかし好事魔多し。。
実はこれ、銀行融資が付くってことはここからでも転がせる可能性もあるってことです。。。
そんなわけでワタクシ、都内某所の売り主さんのオフィスに到着です。
若き日の狼「たのもー」
朝の10時買い付け持って行くと売り主担当の営業マンがいました。
若狼「買い付け持って来ましたよー」
しかし担当の営業マン、、買い付けを前にして暗い顔をしてます。。
担当「いや、狼さん、、すみません。13だと上がダメだって言ってるんです。。あと5000万買い上がれませんか?」
若狼「ひー」(後ろ向きに倒れるw)
実はこの当時、こういう土壇場での買い上げってのが横行してました。なにしろ銀行はジャブジャブ融資してましたから大手の不動産屋さんあたりだと特に買い付け持って行った朝とかでもこれを平気でやるんです。。
なのでワタクシ、買い付け持っていく前日と当日行く前に電話して「売値の変更無いですよね?」と念押しして行ったのですがやっぱりこれですww。(今は笑い話ですけど当時は血管から血が噴き出しそうなくらいムカついたものです)
「満額じゃないと売りません(キリッ」って言ってたから買主さんに無理やり満額の買い付け取ってるワタクシ。。
一体、どのツラ下げて「すみませーん。あと5000万追加でーすw」なんて言えますかってーのww。
結局この取引はこの時点でご破算になったのですが、このあとこの売り主、、なんと買主さんに直接電話して仲介を飛ばして直接取引を提案したそうです。(買主の奥様からのチクリで発覚!)
これをやると手数料分が浮きますから売主、買主どっちも得です。
ましてこの物件、、レインズ物件だったので(この当時はこんな物件でも平気でレインズに載ってたんですw)やろうと思えば直接取引も可能です。(ホントにやったら刺してますけどw)
奥様、「さすがにそれはアンフェアーだから断ったわよ」ってお断りしてくれたみたいで結局後日、別の場所にもうちょっと狭い土地を買って(それでも150坪の一戸建てですけどw)この取引は終わりましたが、、、その時の買えなかった土地が5年以上の歳月を経て更地のまま売りに出されていたってわけです。(物件写真見てすぐわかりましたw)
ちなみに当時の売り主会社はすでに倒産していて(ざまーみろww)その後のいきさつは不明ですが謄本見たら当時の謄本がさらに真っ黒になってました。(差し押さえ登記がいっぱい入ってましたw)
きっとあのあと欲皮つっぱで買い上げ過ぎて結局誰も買わなかったんですね。。。(プ)
投資の格言で「あたまとしっぽはくれてやれ」ってのがありますがあの時、そんな感じで気持ちよく売ってくれてればこの会社ももしかしたらまだ倒産してなかったのかな。。。(いや、共担も凄かったからそれでも倒産してたでしょw)
で、今の価格はいくらなのか聞いてみました。(入札って書いてあったので目安はいくらって聞き方で聞きました)
・・・
・・・
えーっと、、
多少安くはなってましたがこれを買い取れってのは無理な金額でしたw。。。(買い取りモードに載せても全然意味ないですよw)
歴史は繰り返すと言いますが今回みたいな事例があと5年後くらいにあちこちで起きなきゃいいのですが。。。
と意味深な言葉を残して今日のブログは終了です。

なんか敵が増えそうな捨てセリフなんじゃんw